
今回は、ブズーキとギターの違いは?弾き方やチューニングとコード表は違う?について詳しく解説していきます。
ブズーキとギターは、どちらも弦を弾き音を出す楽器で、その見た目や音色、演奏スタイルは大きく違います。
ギターは世界中で親しまれる楽器である一方、ブズーキはギリシャやアイルランドの民族音楽に欠かせない存在です。
「ブズーキに興味があるけれど、ギターとどう違うの?」「ギターの弾き方を知っていればブズーキも弾けるの?」と疑問に思っている人も多いですよね。
加えて、チューニングやコード表がわかれば、ギターに慣れた人だと意外と簡単に弾けるかもしれませんね。
そこで、この記事は以下の事を解説します。
本記事の内容
- ブズーキとギターの違いは?
- ブズーキとギターの弾き方の違い
- ブズーキとギターのチューニングの違い
- ブズーキとギターのコード表の違い
ぜひ最後まで読んでみて下さい。
ブズーキとギターの違いは?

ブズーキとギターは同じ弦楽器でありながら、構造・音色・ルーツのすべてにおいて異なる楽器です。
見た目が少し似てる為、勘違いする人もいる反面、実際に手に取ってみると別物である事がすぐにわかります。
それぞれの特徴を正しく理解する事が、楽器選びや演奏上達への第一歩となります。
形と構造の違い
ギターは大きなボディと6弦を持ち、フラットな指板が特徴的な楽器です。
ボディの形状はウエストがくびれた8の字型で、共鳴の為の空洞が大きいです。
一方、ブズーキはギターよりもネックが長く、ボディは洋ナシ型または丸みを帯びた小さめの形状になります。
ギリシャ式ブズーキはボディが比較的平らで、アイリッシュ・ブズーキはギターに近い平板なボディです。
ネックの長さとボディの小ささが相まって、ブズーキ独特の細長いシルエットが生まれます。
フレットの間隔もギターと異なり、高音域の演奏に最適な設計になってる点も見逃せません。
弦の数と素材の違い
ギターは通常6本の単弦で構成され、スチール弦またはナイロン弦が使われます。
アコースティックギターはスチール弦が多く、クラシックギターはナイロン弦が用いられる事が一般的です。
ブズーキはコース弦(複弦)と呼ばれる2本1組の弦が複数セットあり、ギリシャ式は6弦(3コース)または8弦(4コース)、アイリッシュ式は主に8弦(4コース)が標準です。
コース弦はマンドリンやリュートに見られる構造で、2本の弦を同時に弾く事で音に厚みとリゾナンス(共鳴)が生まれます。
弦の素材はスチールが主流で、音の明るさや耐久性を考慮しブロンズ弦を使うケースもあります。
音域と音色の違い
ギターは低音から高音まで幅広い音域をカバー出来て、豊かで温かみのある音色が特徴です。
ソロ演奏と伴奏のどちらも対応出来る汎用性の高さが、世界中で愛される理由のひとつといえます。
ブズーキは中音域から高音域が得意で、金属的でキラキラな独特の音色を持ちます。
コース弦による複音効果がかかる為、単音で豊かな広がりを感じられる事がブズーキの大きな魅力です。
音の立ち上がりが速く、アタック感が強い為、民族音楽特有の疾走感あるメロディーを表現する事に適します。
起源と使われる音楽ジャンルの違い
ギターの起源は中世ヨーロッパにさかのぼり、現在はロック・ポップス・クラシック・ジャズ・フラメンコ等、あらゆる音楽ジャンルで使われます。
対してブズーキはギリシャ発祥の楽器で、20世紀初頭に移民と共にギリシャ全土へ広まりました。
その後、1960〜70年代にアイルランドのミュージシャンがブズーキをケルト音楽に取り入れ、アイリッシュ・ブズーキで独自の進化を遂げたのです。
現在はギリシャ音楽やアイルランド音楽を中心に、ワールドミュージックの分野で注目を集めます。
使われるジャンルの違いが、両者の音色設計や演奏スタイルに大きな影響を与えます。
ブズーキとギターの弾き方の違い

ブズーキとギターはどちらも弦を弾く楽器で、演奏方法にいくつかの違いがあります。
特にピックの使い方やリズムの取り方等は、それぞれの楽器の音楽文化によって特徴が異なります。
けれども、基本的な弦楽器の演奏技術に共通点が多く、どちらかを経験済みの人は比較的スムーズにもう一方を学ぶ事も可能です。
ブズーキの基本的な弾き方
ブズーキは主にピックを使って演奏する楽器です。
右手でピックを持ち、コース弦を上下にストロークするか、単音をピッキングしメロディーを奏でる事が基本スタイルです。
ギリシャ式ブズーキはトレモロ奏法が多用され、ピックを高速で上下する事で音を伸ばす独特の技法が使われます。
アイリッシュ・ブズーキはコードストロークや単音フレーズを組み合わせた伴奏スタイルが主流で、ケルト音楽特有のリズムに合わせた弾き方が求められます。
左手の押さえ方はギターに近い反面、コース弦を同時にしっかり押さえる必要がある為、指への負担がやや大きくなる点に注意が必要です。
ギターの基本的な弾き方
ギターはピック奏法と指弾き(フィンガーピッキング)の両方が使われ、ジャンルやスタイルによって使い分けます。
コードを押さえてストロークする「コードカッティング」、単音を弾く「単音弾き(リード)」、指で複数の弦を同時に弾く「アルペジオ」等、演奏スタイルが非常に多様です。
左手でコードフォームを作り、右手でリズムを刻む基本構造はブズーキと共通な反面、6本の単弦を扱う為、音の組み合わせの自由度が高くなります。
初心者はまずCコード・Gコード・Dコード等の基本コードを習得し、シンプルな曲から練習を始める事が王道の上達ルートです。
両者の奏法の共通点と違い
共通点は、どちらも左手で指板を押さえ、右手で弦を弾く基本動作は同じです。
ピックの使い方やコードの押さえ方等の基礎知識は、ギターからブズーキの移行時も活用出来ます。
一方で大きな違いは、ブズーキがコース弦を扱う点にあります。
コース弦は2本の弦を均一に押さえなければならず、音がビビらないよう指の力加減の調整が必要です。
加えて、ブズーキはトレモロ奏法や独特のリズムパターンが重要である為、民族音楽特有のグルーヴ感を身につける練習が欠かせません。
ギター経験者ならコード理論や耳の訓練は活かせますが、ブズーキ特有の奏法は新たに学ぶ姿勢が大切です。
ブズーキとギターのチューニングの違い

チューニングは楽器の音程の基準となるもので、ブズーキとギターで標準チューニングが異なります。
正しいチューニングを知る事は、正確なコードフォームを習得する為に欠かせない知識です。
ブズーキの標準チューニング
アイリッシュ・ブズーキの標準チューニングはG・D・A・D(低音から高音の順)になります。
各コースの2本の弦はユニゾン(同音)またはオクターブ違いのチューニングです。
ギリシャ式ブズーキ(8弦・4コース)の場合はC・F・A・D、または旧来の3コース(6弦)ではD・A・Dが使われる事が多いです。
アイリッシュ・ブズーキのGDADチューニングはマンドリンのGDAEに近く、マンドリン奏者がブズーキに移行しやすい理由のひとつになってます。
ギターの標準チューニング
一般的なギターはEADGBEチューニングが標準です。
低い弦から高い弦へ順番に音程が設定され、多くのコードやスケールが弾きやすいような設計です。
このチューニングは世界中で広く使われており、ほとんどの教則本やコード表もこの調弦を基準にします。
初心者がギターを始める場合は、まずこの標準チューニングを覚える事が基本となります。
民族音楽で使われる特殊チューニング
ブズーキでは標準チューニング以外に、曲調に合わせた変則チューニングが使われる事があります。
例えばアイリッシュ音楽はOADA(オープンチューニング)やGDAD以外のバリエーションが演奏者によって使い分けられます。
ギターも「ドロップD」「オープンG」「DADGAD」等の変則チューニングがあり、特にフォーク・スライドギター・ケルト系の音楽で活用です。
DADGADチューニングはアイルランドやスコットランドの音楽と親和性が高く、ブズーキのチューニングと共鳴する部分があります。
特殊チューニングを習得する事で、標準チューニングで出せない独自の音響効果やコードヴォイシングを手に入れる事が出来ます。
ブズーキとギターのコード表の違い

コード表は楽器を演奏する上で欠かせないツールで、ブズーキとギターでチューニングが異なる為、当然コードの押さえ方も変わってきます。
それぞれのコード表の特徴を理解する事で、より効率よく練習を進められます。
コード表を手に入れるやり方はスマホのアプリ等が簡単で、「bouzouki」で検索可能です。
カタカナの検索はヒットしない事がある為、注意した方がいいですよ。
ブズーキの基本コード表
アイリッシュ・ブズーキ(GDADチューニング)の基本コードは、Gメジャー・Dメジャー・Aマイナー・Eマイナー等があります。
ギターとフォームが異なる為、ブズーキ専用のコード表を参照する事が重要です。
コース弦の為1フレットあたりに押さえる弦が多く、初心者は指が慣れるまで時間がかかる事が多いです。
インターネット上にアイリッシュ・ブズーキ用のコード表の公開があり、PDF形式でダウンロード出来る物も増えてます。
まずはDメジャー・Gメジャー・Aマイナーの3コードを習得するだけで、多くのケルト民謡を演奏出来るようになります。
ギターの基本コード表
ギターのコード表は非常に種類が多く、数えきれないほどのコードが存在します。
C、G、D、A等の基本コードから、セブンスコードやテンションコードまで幅広く使われます。
最初はオープンコードと呼ばれる簡単な形を覚える事から始めるとよいでしょう。
これだけでも多くの曲を演奏する事が可能で、慣れてくるとバレーコード等の応用的な押さえ方も習得出来るようになります。
コード表の見方と活用方法
コード表の基本的な読み方は、ブズーキでもギターでも大きく変わりません。
弦とフレットを線で表示し、丸印が押さえる位置を示す基本構造は共通します。
ブズーキの場合はコース弦(2本1組)を線2本でまとめて表記する物もある為、使用するコード表の表記方法を事前に確認する事が大切です。
コード表を活用する際は、視覚的に覚えるだけでなく実際に音を出しながら確認する練習が効果的です。
加えて、コード間の移行をスムーズにする為の「コードチェンジ練習」を日課にする事で、演奏の流れが格段に向上します。
慣れてきたらコード表なしで弾けるよう、反復練習で体に覚えさせる事を目標にしましょう。
まとめ ブズーキとギターの違いを解説
今回は、ブズーキとギターの違いは?弾き方やチューニングとコード表は違う?について解説しました。
ブズーキとギターは同じ弦楽器な反面、形状・弦の構造・音色・チューニング・コード表にいたるまで多くの違いがあります。
ギターは汎用性が高くあらゆるジャンルで活躍する一方、ブズーキはギリシャ・アイルランド音楽特有の表情豊かな音色が魅力です。
弾き方の基本動作に共通点もある為、ギター経験者はその知識を活かしながらブズーキに挑戦する事が出来ます。
チューニングやコード表はそれぞれ専用の物を使う必要がある反面、現在はインターネット上に豊富なリソースがある為、独学で十分に学習出来る環境が整ってます。
どちらの楽器も奥深い魅力を持ってる為、興味を持った楽器からまず一歩踏み出してみてください。